• sidou2
  • sidou2
  • sidou2
  • sidou2
  • sidou2
  • sidou2

茶事について

お茶のお稽古といいますと、

お濃茶やお薄のお茶を点てる稽古、
そして、お客様をしてお菓子をいただく事、お茶をいただくことのお稽古、

この二つを主なお稽古の中味と思っている方が多いように思います。

もちろん、このような稽古がお茶の稽古のはじめではありますが、その二つのお稽古の最後の目的は”お茶事をする為”であり、その中の一つのエッセンスがお濃茶、お薄茶なのです。

では、お茶事の中味はどんな事があるのでしょうか。

茶事の基本である「正午の茶事」を例にとりますと、、、

亭主側(お茶を点てる人)からお話ししますと、

迎え付をしてお客様が本席に入られましたら、お炭を注いで、懐石のお料理、お菓子までお出ししてから、中立をお願いして本席を新めます。

ここまでが初座。

銅鑼を鳴らして後座が始まります。

お濃茶を点て、後炭、お東等お出しして、薄茶。そしてお見送り。

以上が、簡単な流れを述べました。

日々お茶のお稽古をする事は、お茶事の亭主ができるようになる事、そして、お客様に招かれたとき、正客、詰、連客、それぞれの役割を考えながら、ご挨拶から、お懐石のいただき方、お茶を喫して、亭主や連客とのやりとりを楽しみつつ、二刻(4時間)を刻限として一会を仕上げる事。

お茶事は、亭主だけでもお客だけでもできない一期の一会なのです。

初歩のお稽古をしながら、一方でお稽古、茶事に加わって、連客の中で先輩たちの様々を拝見しながらお勉強していくのも楽しいことです。

以上、お茶事について述べましたが、現代ではそれぞれのご家庭に畳のお部屋が無かったり、機能していなかったりと残念な事ですが、社会人として料亭に招いたり招かれたり、畳のお部屋に通された事など、あるでしょう。

そういう時のマナーは、お茶のお稽古の中で自然と身に着けられることと思います。

和食のお料理のいただき方も、お茶事の懐石を知れば、きっと役に立てることができると思います。