十月(神無月)

風炉の名残の季節。

この半年を振り返りつつ、中置、大板、五行棚など、お稽古してまいります。
季節の移ろいを感じる風情のあるお点前です。

私たちの庵では、炭を入れてお稽古をしております。茶道というものは、また一方で、炭、あるい火との競り合いでもあります。今までとは違った見方で「お茶」を見つめる事も、出来るかもしれません。

十一月(霜月)

半年ぶりに炉壇が開きます。

まず何といっても初炭。風炉の炭に比べ、炉の炭の大きさに改めて、びっくりするものです。

そして、初心者も上級者も、まずは、濃茶、薄茶、運びの平点前から始めましょう。

風炉とは違った足の運び、運ぶお道具の置き位置、それぞれ確認しながら、自然に身についていくようにいたしましょう。

開炉

濃茶 薄茶 平花月

初心者

割り稽古 薄茶

上級者

初炭 後炭
運び濃茶 薄茶
平花月
その他、ご希望の点前

十二月(師走)

師走という文字を見るだけでも心忙しくなるものですが、
この月は、一年のまさに名残の月になります。

お稽古では、炉壇にも慣れ、身のこなし、足の運びも、すっきりと動けるようになってきます。

基本の茶事、正午を、初心者も交えて、やってみたいと思っております。

師走大晦日には、新年を迎える準備を早めに終えて、除夜の鐘が鳴り始める頃から、茶事が始まります。

除夜釜です。

鐘の音に耳を預けながら、一年間の様々を思い起こし、心は内にむかっていく。

そういう大晦日を過ごすのも、素敵なことだと思います。

まずは、炭点前、濃茶、薄茶は、茶事の為の割り稽古です。

一年の締めくくりとして、茶事が出来れば嬉しいと思っております。